うずら物語

【解説】
鶉は、駿河(静岡)、甲州(山梨)、信州(長野)、奥州南部(岩手県)から江戸へ入った。
いずれの地方でも鶉は好まれており、どの地域でも鳴き声の評価基準は同じである。
鳴き出しがクワ頭で声大きく静かに長く引き、最後に玉のような音がし、
さえずりに響きがある鳥ならどこの地方でも最良と評価される。

※鳥賞案子について
江戸時代3大養禽書の一つ。著者は薩摩藩の御鳥方「比野勘六」
※梅園禽譜について
毛利梅園によって1839年に描かれた鳥の図鑑。
「鶉」の説明文は37年前に書き記された鳥賞案子を引用している。
【原書】「梅園禽譜」 著者【毛利梅園】1839年成立
【原書】「鳥賞案子3巻【3】」 著者【比野勘六】1802年成立